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1950年代イギリスで生まれた車椅子ダンス。当初、車椅子ダンスと呼ばれるものは車椅子を使用している者同士が踊るものでした。それが1960年代、ミュンヘン工科大学教授ゲートルード・クロムフォルツ博士によって車椅子を使用している人と立って踊る人の二人で踊るスタイルが発案されました。これが現在の車椅子ダンスの主流のスタイルとなっています。日本における車椅子ダンスの普及は最近といっていいでしょう。1991年四本信子氏がドイツ、オランダで車椅子ダンスを学び、現在は日本車椅子ダンス・スポーツ連盟として活動を広げています。1996年にはスーパージャパンカップダンス大会に車椅子部門が設けられるなど、車椅子ダンスの存在が注目されつつあります。
車椅子ダンススポーツ選手権大会は2007年には5回を迎えました。世界選手権大会にも日本の選手が出場を果たしています。2004年の車椅子ダンス世界選手権大会においては日本の選手がスタンダードクラスで第3位に入賞しています。車椅子ダンスの競技種目は、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ウィンナーワルツ、ルンバ、チャチャチャ、サンバ、ジャイブ、パソ・ド・ブレ。ボールルームダンスと同じ種目です。種目にもよりますが、車椅子に乗った人と立った人が両手を繋いで踊ります。初心者は車椅子フォークダンスから始めてみるものいいかもしれません。オクラホマミクサー、タタロチカ、ジングルベルなどの曲に合わせて愉快に踊ります。車椅子社交ダンスというものもあります。一般の車椅子に乗り、勝敗は関係なく、たくさんの人と楽しく踊ります。
様々なリズムにのって、感情の高まりや揺れを身体を使って表現するというダンスは、身体的にいいばかりではなく、精神的にもいい影響を与えます。周りの人から見られるという意識も人を美しく、輝かせます。パートナーを思いやり、心を通わせながら、音楽を楽しみ、身体の動きを楽しむことのできる車椅子ダンス。リハビリテーションとしてはとても効果の高い内容といえます。高齢者や重度の障害者でも、音楽に合わせながら前進したり、後ろに下がったり、簡単な動作からできるのも車椅子ダンスのいいところです。
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