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電動車椅子サッカーは、重度身体障害者のスポーツとして1980年に誕生した団体競技です。アメリカやカナダなどではパワーサッカーと呼ばれる電動車椅子サッカー。日本での始まりは1982年大阪市身体障害者スポーツセンターに勤務していた山下氏がパワーサッカーをもとに考案。全国1番目のチーム「大阪ローリングタートル」が誕生しました。その後名古屋にチームができ、東京、横浜、埼玉、と次から次へとチームができ、1995年には「電動車椅子サッカー連絡会(1997年には日本電動車椅子サッカー連盟と改名)」がつくられました。現在では全国に電動車椅子サッカーチームがあり、連盟には36チーム、351名(2006年現在)のメンバーが登録されています。
電動車椅子に乗ってプレーするサッカー競技・電動車椅子サッカーは、バスケットボールのコートで、1チーム4人の選手が電動車椅子を自在に操り、直径50センチのサッカーボールを車椅子の先端に取り付けられたバンパーや側面などを使って、キックし、パスしながらゴールするスポーツ競技です。重度の身体障害者であっても手や口や足やあごなどで電動車椅子を操作できれば、誰でも楽しむことのできるスポーツです。試合時間は前後半20分ハーフ。電動車椅子の速度は4人の内、2人が6km/h、後の2人が4.5km/hで行なわれます。キーパーとフィールドプレーヤーの区別はなく、バンパー以外の部分にぶつかったり、危険行為をしたり、進路妨害はファールになります。
また、ゴールエリア内にボールがあるときに1チーム3人以上の選手がゴールエリア内に入るとオフサイド、という電動車椅子サッカーの独特のルールがあります。
一般のサッカーのように足を使ってボールを操ることができず、電動車椅子の先端のバンパーや側面を使ってボールをコントロールしなければなりません。ちょっとした操作ミスでボールは思わぬ方向に飛んでいってしまうこともしばしば。電動車椅子をいかに巧みに操作し、ボールをコントロールするかが、電動車椅子サッカーのポイントです。
また、フィールドプレーヤーとキーパーとの区別がないので、4人がどのような作戦で試合を進めるかもポイントになります。電動車椅子の操作のしなやかさ、電動車椅子同士がぶつかり合う迫力ある試合を楽しむことのできるスポーツです。まだ観戦したことのない方は、1度観戦してみていかがでしょうか。
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