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車椅子の仕組み・構造を知る上で、まず各部の名称を紹介します。介助者が持つハンドル、介助ブレーキ、手をかけて車椅子を操作するためのハンドリム、介助者が段差などを走行させる際に前輪を上げることができる仕組みになっているティッピングレバー、後輪、前輪(キャスター)、背シート(バックレスト)、ひじ掛け(アームレスト)、サイドガード、停止中に走り出さないためのブレーキ、足が後ろに落ちないためのレッグレスト、足を乗せるフットレスト、安全ベルト、座シート、標準の車椅子の構造はこのような部位から成り立っています。これにモーターがついた仕組みのものが電動車椅子と呼ばれているものです。
車椅子を利用している人たちがより安全に、より楽に使用できる、軽量な、そして自分の身体に合った車椅子を提供するために、その構造や仕組みに研究が重ねられ現在ではさまざまな車椅子が製造されています。
例えばバックレストの高さやシートの角度、フットレストなど各部を調整できるような仕組みのもの、サイドガードのカバー内にパッドを装備し座り心地を追求したもの、走行中の振動をなめらかにするためキャスターの構造を高性能にしたものなどがあります。さらに後方への転倒を防止する仕組みや介護者の使いやすさを考えたグリップにいたるまで、車椅子の色々な構造や仕組みに着目し、性能を高めています。また、折りたたむことも簡単にできるような仕組みになっている車椅子や車椅子からベッドへの移動も楽にできる構造の車椅子もあります。
自分の身体にフィットした、使いやすい、乗り心地のいい自分だけの車椅子を選ぶことは重要なことです。自分に合っていない車椅子を使っていると、身体に苦痛を与え、車椅子に乗ることもいやになってしまい、外出することもできなくなります。最近では車椅子の骨格となるフレームから、フットレスト、ホイール、タイヤなどを自分に1番適しているものを選び自分の車椅子をつくる販売店などが増えてきています。車椅子を利用してどんな世界を見たいのか、どんな行動をしたいのか、どんな車椅子が自分にベストなのか、をよく考えることが大切です。そしてその車椅子の構造を理解した上で、後悔しない車椅子選びをし、快適な車椅子ライフを楽しみましょう。
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